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こんなことを公に話題にしてしまって
いいのか不確かだけれど、
最近ちょっとモヤモヤしている事があって
ここでまたつぶやく事にした。

私がとてもよくしてもらい、感謝をしていて、
仲良くしてもっている義兄弟家族がいる。
私たちを家族のように(って家族だけど)親身になって
助けてくれる人たち。

価値観、けっこう合うんだけど
ひとつだけどうしても、違和感を感じる事がある。

それは
「銃」の所持に関して。

彼らは「自己防衛」を目的として
銃を所持している。

以前彼らが住んでいた場所は
隣の家なんて見えないし、自分たちの
郵便ポストに行くのさえ車で行かないと
だめなような所に住んでいた。
(私も昔遊びに行ったけど、それはそれはすごーく
街から隔離されたような家だった)
で、ここでもし強盗やら犯罪に巻き込まれて
殺されても、人にすぐ見つけられることはないよね、
家族は自分たちで守らないといけないし・・というような事を
考え出したのが銃所持の始まりみたい。

現在住む所は住宅街で家も隣り合っている所だけれど
義兄弟が出張で家を空ける時なんかは
義姉妹はベットの横にゴルフクラブをおいて・・なんて事をしている。

彼らは「非常事態」に対する危機感を
もっていて監視カメラ、非常食やらジェネレーター等に
お金をかけている人達。

でも、私は実際にその銃器を見せられて
そんなのとは無縁で育ったから
やっぱりいくら「自己防衛」目的とは言え
すごく違和感を感じるし抵抗がある。

一般市民が自己防衛で銃器を使ったという
ニュースを聞いた事がないし
反対に誤使用で暴発、怪我をしたというような
ニュースしか聞いたことがない。

ハロウィーンが近づいてきて
ふと思い出したけれど
15年ほど前かな?南部で
住人が「Freeze」と言うのを「Please」と勘違い(?)して
射殺されてしまった日本人留学生の服部くん。
今、自分がこの国に住んで思うけれど
この事件の正当性を認める人は
この国に育った人ならば、実はけっこういるのかもしれない。
もうこれはカルチャーギャップというか
育った社会の根の深いところにある違い
というかどうしようもない思考回路なのかもしれない。

何でも「自己責任」が問われるアメリカ。
老後にしても医療にしても自分で自分を
守らなくちゃいけないというアメリカ。
その点では、自分たちの身を守らなくちゃという
意識を日本より高く持たなくちゃいけない事が
アメリカに数年住んでみて実感するようになったから
その考え、わからないでもない。

でも、自己防衛の為に銃器所持・・って
あまりにも極論で安易な考えな気がする。
ホームセキュリティーとかもあるじゃないの?
それを試すのが先じゃない?なんて思っちゃう。
(これは義兄弟に向かっての意見だけど、彼らにしたら
これもセキュリティー会社≠他人に頼ってるってことになっちゃうから
却下なんだろうけど)
見方を変えればやっぱり
自己責任=自分たちさえよければいい(自己中心的)。

うーん、でも、自分たちが生き延びる為には
そうじゃなくちゃいけないのかな?ぶっちゃけたところ。
確かに大切な家族を守る為には
手段云々なんて言ってられないのかもしれない。

自分たちが実際に被害者になったら
倫理がどうの、防衛方法がどうのなんて
奇麗事なんて言っていられないのかもしれない。

銃による犯罪が起き、
それをまた銃器で対応する・・・
銃器所持が合法的に認められている以上、
これは繰り返されて、
永遠に「悪循環」が続くのだと思う。
アメリカの治ることのない病気なんだと思う。

んじゃあ、銃器所持を違法にしようとしたとしても
政治云々が絡んでくるだろうから
この国では、絶対にそれは起こりえないと思う。

ふつうのお店に銃器が平然と並べられていて
あまりにも一般市民に身近なところにある事自体、
ここに住む人達の銃器に対する考え方、
私なんかよりは抵抗感が少ないであろう捉え方が
変わることはないと思う。

学校やショッピングモールで起こる銃撃事件・・・。
これって、自分が銃器なんて縁がないと思っている生活をしていても
現実は自分が知らないところで銃が身近にあるからこそ
起きていることだと思う。

オットに私のこの思いを少しだけ話したとき
彼は私のバックグランド(日本)の違いをわかっているし、
私の考えに異を唱えたりはしないけれど
「義姉妹が銃器所持を持つような人には見えないのが
いい例で、意外に銃器を持っている人はいると思うよ」って言われた。
そう。
物事を自分のものさしで計っちゃいけない。
この国に住み始めてまだ数年・・。
自分が思いもしないアメリカの現実っていうのはまだまだ沢山あるんだと思う。
特に公でタブーだと思われるこういう話題。

こういうことって議論したって答えが出る事でもないし、
意味もないかもしれない。自分の意見を言ったところで
自分の価値観を押し付けているだけになるかもしれない。

私だって、オットが不在がちの生活で
特に子どもが生まれてから自分、家族を守らなければという
気持ちが強くなった。
だから、もし自分たちに危害が加わりそうな状況に
現実陥ったら、自分たちを守る術が云々なんて
言ってられないのかもしれない。
人ってそのような「現実」が自分の身にふりかかって
考えがまったく変わったりするから。

例えば9・11だって、あれが起こるまでは
戦争なんて反対!と思っていた人も
自分の家族が犠牲になった人たちや
衝撃の現実を味わった市民で
戦争然り!と考えが変わった人だって多いはず。

でも今の私には銃器所持は抵抗感がある。
それとも、やっぱりまだまだ私は
平和ボケ、現実がわかってないのかもしれない。

銃器所持に疑問を持つ一方、
軍人を持つ家族としての矛盾さも同時に考える。
彼らは銃器を持ち戦場に行く事が仕事。
これも「自国防衛」が目的のひとつ。
それに従事しているオットを持つ立場を考えると
私ってば何を偉そうに言ってるんだろう・・って
思ったりする。

おまけでオットは最後に
「でも日本だって、刃物使用の犯罪がどんどん深刻になってるっしょ?」と
突っ込んでくれたけど・・。
「オットよ、確かに日本も物騒になってると思うけど
文明の利器で包丁は台所にはあるわけだし
銃器をドンキホーテなんかで見かけることはまだないよね・・」
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テーマ:アメリカ国際結婚
ジャンル:海外情報
コメント
ハンマチさん、こんにちは。

実は我が家にもダンナの趣味(すごい語弊があるよね、これって)でライフルやピストルが何丁かあります。でも地下室の鍵のかかる場所に隠してあるし、鍵は私もどこにあるかも知りません。だから普段はその存在についてさえ考えたことはないけど、実際夫婦喧嘩になんかなると「やば~い!これひどくなったら持ち出すかな」なんてふと考えてしまうこともあり、これはやっぱり日本人夫じゃ考えられないことだなとも思ってしまいます(日本じゃ包丁か)

確かに自己防衛のための銃器所持は正当化されているけど、倫理的、道徳的にはどうなんだろうといつも疑問に思っているの事実。
昔ある州の弁護士一家が強盗に襲われ、そのダンナさんが防衛のために使った銃で犯人は殺されたんだけど、その銃が登録されていなかったため、事項防衛が成立せずその弁護士さんは収監されてしまいました。
NRAという銃器所持の支援団体がアメリカにはあるけど彼らは政治への影響力もあり、アメリカが銃器所持に対して反対を唱えるのは半永久的にないだろうと(少なくとも自分が生きているうちは)思わざるを得ません。

家族や親戚の銃器に対する考え方を受け入れるかどうかを口にするのは本当にセンシティブなことですよね。わかります、お気持ち。
2008/09/30(Tue) 09:05 | URL | Takako | 【編集
Takakoさん、

前回に引き続き、私の長いつぶやきに付き合っていただいてありがとうございます。

銃が登録されていないと正当防衛(そうです、そうです
法的用語だと正当防衛でしたよね。
今、思い出しました、この言葉)が認められない判例も
あるのですね。
強盗に遭った弁護士一家も災難なのは事実ですが、
銃器の無許可所持も問題だし、
これで正当防衛が認められたら不法所持を認めることになるわけだし、
大変なことですよね。

それとも、日本のように「緊急避難」
(昔、遭難者が生き延びるために、通常は罪である
人肉を食べても罪に問われなかったという事件。グロい話しでごめんなさい)の
ような例外が認められたりって言うこともありえるのかしら?

団体名は覚えていませんでした、
俳優のチャールズ・ブロンソンさん(だったかな?)が所属するので
有名な支援団体があり、政治的影響力がある・・と
いうことをテレビで見たことがありました。

私もこの国で銃所持を根絶するのは無理だと
思います、いくら反対派の人たちが働きかけても。

将来、子供が学校に通うようになったら
昨今の事件を更に考えさせられもっと複雑で
不安な気持ちになると思います。

ほんと、難しいですよねこういう話題って。

2008/10/02(Thu) 01:35 | URL | ハンマチ | 【編集
はじめまして
こんにちは、うちは2年前に無事退職しました。主人は歯医者さんなので、第2の人生は大学の歯学部で教授としてがんばっています。軍時代がとても、懐かしいです。何もかも守られていて、今は軍に対して感想の気持ちでいっぱいです。

こんな何年も前の記事にコメントして、ちゃんと読んでいただけるのかどうか心配ですが。

ちょっと、銃のことについて私の話も聞いて欲しくなりました。私達はとても安全な地域の家に住んでいます。もちろんセキュリティシステムも導入しています。

それでも夫はベッドサイドに銃を置いて眠っています。絶対に安全は、この国ではないのですから。

よく、銃廃止運動など見かけますが、そんな廃止にでもなれば大変な事が起こります。お上に銃を返すのは誰だと思います?私達のようにまっとうに生きている正直者だけです。犯罪をおかすような極悪人がこの国にはごまんといます。彼等が全て、正直に銃を返すと思いますか?

善良な市民が身を守るすべである銃を返してしまった時、この国がどうなるかは火を見るより、明らかです。一度、手にしてしまった物の100パーセント回収など不可能なのです。私はむざむざと強盗にころされるなんてまっぴらです。

みんな銃を持っているから、強盗に入ろうと企んでいる輩を抑制することが出来ているのです。

私達日本人からしてみれば、銃が家にあるなんてじょうきを逸しているようですが、キチンとした普通の家庭では銃の管理、扱い方などの教育が親から子へしっかり叩き込まれます。暴発やら、まちがって子供が打ってしまったなどの事故など起こりません。

はじめから銃を持たない国日本から来た私達にはなかなか受け入れられない感覚かもしれませんがね。だけど、私達の想像もつかない程平気で人を殺す人がこの国で銃を持っているのは事実なのだから、自分の身は自分で守らなくっちゃ!
2012/05/19(Sat) 21:56 | URL | すみれ | 【編集
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