アメリカに来た当初、
いろんなお店が物珍しかったし、
大きなショッピングモールの近所に住んでいたこともあって
かなり買い物しまっくっていた。
しかも日本にいた頃の金銭感覚が抜けていなかったので（痛っ！）
すべてがお買い得に見えちゃって、ばんばんと
「定価」で買っていたあの頃・・・。
家具は家具屋さん。
バスやリネン関係はBed Bath & beyondやLinens'n thingsとか。
本は本屋さん。

はー・・、
なんと愚かだったことか・・・。

今はそんなお店とは縁遠くなってしまったし
同じ商品でも値段比較を必ずして買うようになって
少しは賢くお金を使うようになったとは思うけど
（ま、それをしてもお金に余裕がないんだけど）。

その頃に衝動買いしたような物がまだ家にあり
（なんで家にコンピュータデスクが３つもあるんだろうって
自分でもわからない）もちろん、これらを売ったからって
「儲け」にはならないんだけど、
このご時世、まず寄付するよりは
少しでもお金になればいいかな？とい自分に言い聞かせて
お店開き。

大きな物は状態が皆、よかったし
その割りに破格値をつけていたので
すべて売れた（みんな値切られちゃったけど）。

小物も５セント～２５セントのものも多くて
結果的には大した金額にはならなかったけど
一緒にセールをやった友人と
寄付するよりいいよね・・とお互いを言い聞かせて
ガレージセールは終了。

私が出したのは台所用品、子供服、おもちゃ、大きな家具、工具系
一方、友人は婦人服、アクセサリー、コスメ関係、コレクター物を
持ってきていたので、
バリエーションに富んでいて
いいコンビネーションだったかなって思った。

彼女は我が家に前の晩泊まって、
子供が寝静まってから値段をつけたり、看板作ったりと
朝の３時過ぎまで準備していて
時給に換算すると、全然採算は合わないんだけど
このプロセスを楽しむ事に意義ありって感じだね、ガレージセールって。
実際、楽しかったし。

でも、びっくりというか、残念というか
腹が立ったことがひとつ。

割と画一的道徳心がある日本とは違う
この国だからありえるとは思っていたし、
義理姉妹と前回ガレージセールをした時に
彼女にしつこく注意はされて、

気をつけてはいたのだけれど
結果的に、いくつか物が消えていた（盗まれた）事。

それこそ値段なんてみんな
１ドルもしないものだから
「盗む」って言う言葉はとても
大げさに聞こえちゃうから
使うにはちょっと躊躇しちゃう言葉だけど
やっぱり現実として「盗まれた」ってことになっちゃう。

お店だったら万引きよね、これ。
でもさ、値段の高い安い関係なく
こんなことが起きてしまう現実。

でもさ、日本だったら絶対に
「盗んだ人が悪い」ってことになるんだろうけど
アメリカだと、その盗んでいった当人たちも含め、
「きちんと見張っていなかった自分たち（私たち）が悪い」っていう
捉え方をする人がいるのも事実だと思う。

社会的道徳云々はさておき、
自己責任、自己防衛、自己報告を要求されるお国柄、体質
（と、私は感じてるんだけど）に
日本で小学生時代「道徳」の授業で
「人から物を盗んではいけない」って学んだ自分は
ちょっとしっくりこなくて疲れる時がある。

ま、今回のいろいろな反省をふまえ
友人ももっと処分したいものが家にあるというので
（私はもう今度は在庫処分って感じだけど）
またもう一度ガレージセールをする予定なんだけどね。