番組参加者が

まず番組収録前に
一般から選ばれたクイズ参加者が
嘘発見器にかけられ
自分の本音、本性、人には言えないような質問に
答える。

で、番組内でその参加者が家族、恋人、観客の前で
↑の質問にまた答えていくというもの。

正直に答え続ければ、賞金が加算、
嘘をつけばそこで終わり。

オットはこの番組を見て
一言「馬鹿らしい」と。

でも、私は自分がこの番組に出たら
どうなんだろう・・と考えさせられた。

番組での質問は

ボーイフレンドが目の前にいる参加者に
「今のボーイフレンドと付き合って後悔しているか？」
「ボーイフレンドに言えない事を同僚としたことがあるか？」
「夜の生活で他の誰かを想像したことがあるか？」

複雑な家庭環境で育った、親が目の前にいる参加者に対して
「親は自分をよく育ててくれたと思うか？」

借金回収業（creditor）の参加者に
「債務者を脅したことがあるか？」

交通事故に遭ったことがある参加者に
「自分の非なのにもかかわらずそれを認めず相手の
せいにしたことあるか？」

経済的な状況質問で
「自分が使ったクレジットカードなのに、不正使用だとして
カード会社へ返金を頼んだ事があるか？」

等、本性と言うか
モラルを問われる公で答えるには
難しい質問ばかり。

でも、これらの回答の引き換えが
賞金。

参加者の大切な人がいる目の前で
時に彼らを傷つけるような本音を答えてこそ
賞金が増えていく・・。

司会進行者が
「この質問に正直に答えれば、賞金獲得（一瞬の事）。
でも、この「答え」は一生、君たちの生活に
ついてまわる（影を落としかねない）」
と時々、言うのだけれど

とても重みのある言葉だと思う。

人間誰しも人に言えない事は
あるんじゃないかなと思う。

社会的モラルに反したことを
した覚えはない自分だけれど
（子供の頃に、ピンポンダッシュをしたことはあるけど・・
当時のご近所さん、大人たち、ごめんなさい！）

公に言わないことで
平穏な生活が送れることが
少なくとも私にはある。
そこまで聖人じゃない。

オットは私の醜い面も知っているし
それを許容してくれるから、
自分のネガティブな面をさらけ出すことも出来て、
精神的に救われているけれど
やはり人間言ってはいけないことがあると思う。

「親しき仲にも礼儀あり」だし
真実を言わないことで
「嘘つき」「不誠実」と言う
人もいるかもしれないけど、
これは「思いやり」とも
いえるんじゃないかなと思う。
その人、その人の価値観、捉え方だと思うけど。

「お金」と「自分をすべてさらけ出す」を
天秤にかけること・・。

「お金」は
物的にはもちろんのこと、
精神的にも生活を豊かにするし
人生の選択肢をも増やす。
家族関係の潤滑油にもなるし
ストレスも減る。

アメリカに来て、
日本にいた頃以上に
お金の大切さ、生活への影響を感じる。

でも「お金」で家族の「絆」は買えないし
「愛情」を築くのは難しいと思う。

我が家は経済的に厳しいけれど
私にはこんな風に賞金を稼ぐ
根性はないな・・・。
それともやはり私が性悪すぎるのかな。

うーん、確かにいきなり
ポーンと大金が舞い込んできたら
嬉しいんだけどね。